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PCゲームをパッドで遊ぶ上での定番品と聞いて、真っ先に思い浮かべるのがXbox(Microsoft)コントローラだと思いますが、最近海外で話題のコントローラがあることをご存知でしょうか?
今回ご紹介するのは、そんな海外の周辺機器メーカー「PowerA」から販売されている互換品のコントローラ「Spectra Infinity」です!
こちらの商品は、現在は米Amazonでのみ取り扱いのある日本では未発売の製品となっているのですが、これが今YouTubeなどを通して日本ゲーマーの間でもかなり注目の製品となっているんですよね!
というわけで、今回はこちらのSpectra Infinityを米Amazonから個人輸入で購入してみましたので、果たして話題になるほどのスペックを秘めているのかを、がっつりレビューしていこうと思います!
※並行輸入品は日本への配送料や手数料が入った金額なのでやや割高です。
純正コントローラの完全上位互換品!
まずは、こちらのコントローラの何が凄いのかをざっくりとまとめてみました。
①Microsoftの公認コントローラであること。
②トリガーロック機構があること。
③カスタマイズ可能な背面パッドが配置されていること。
④3.5mmオーディオジャックに対応
⑤手元でマイクミュート、音量調整が可能
⑥プレイングを盛り上げるカスタムLED
⑦金額が純正コントローラの2/3程度であること。
このコントローラは一言で言ってしまうと、現在のXboxコントローラの完全上位品として機能するハイクオリティな製品です!
Microsoftのお墨付きである『正式ライセンス商品』を取得しており、純正コントローラの操作感を損なうことなく様々な機能面を大幅に強化!
LEDによる華やかな見た目を備えつつ、プレイングに集中できる仕上がりになっています!
唯一の違いはワイヤレスに非対応ということ。
「絶対に無線じゃなきゃ嫌!」という方にとっては選択肢から外れるかもしれませんが、個人的には無線にこだわる事でこれだけの機能面を手放してしまうというのは相当もったいないと思いますよ!
外観や付属品をチェック!
SSRかと思うくらい輝かしいホログラフィのパッケージです。
追跡保証付きとは言え、海外からの直送なので箱はわりとボコボコの状態で届きました。
早速開封です。内容物は「コントローラ本体、取扱説明書(英語)、接続用MicroUSBケーブル」の3点。
接続用MicroUSBケーブルはアタッチメント式になっており、断線防止の為なのか途中から外れるようにリケーブル仕様になっています。
「今どき両面挿しの出来ないMicroUSBかぁー。」と一瞬落胆しましたが、コントローラ側のケーブルなんて早々抜くこともありませんし、端子にはちゃんとストッパーが付いているので相当力を入れない限りは抜けないように工夫されていたりと、直接的な不満に繋がる要素は特にありませんでした。
この辺りの取り回しもよく考えられていると思います。
コントローラのデザインについてですが、Xbox純正コントローラと瓜二つといった感じで、実際に握った感じやフィーリングまでも純正コンとほぼ変わらない印象を受けました。
持った感じの代わり映えがあまりしませんが、操作感を損なわずに機能面をアップグレードできるという意味では、非常に大きなメリットだと思います。
裏面は純正コントローラとは少し違って、中央には背面パッドを設定する「PROGRAM」ボタンと、LEDライティングを設定する「LEDS」ボタンが配置されています。
また、握り込む両サイドに追加ボタンを設定できる背面パッドが装備されており、ここに好きなボタンを割り振って拡張ボタンとして使用することができます。
さらにLT・RTボタンの裏手には、トリガーの遊びを制限する『トリガーロック』機構のスライダーが配置されており、3段階から好きな位置に調整することが可能です。
LB・RBボタンは純正コントローラよりもクリック音が小さく、深夜に使っても気にならないレベルになっています。十字キーも同様にクリック音がかなり小さくなっています。
実際にPCに繋いで起動してみました。
LEDがかなり眩しく光りますが、輝度や発光色を変更したり、そもそも光らないように設定することも可能です。
遊びを制限できる『トリガーロック』機構で撃ち合いに負けない
LT・RTボタンの押し込みを制限する「トリガーロック機構」はFPSにおいてかなり優秀で、無駄な遊びの部分を減らすことで撃ち合いにおける俊敏な動作が可能となりました。
バトロワ系でもそうですが、特に1vで戦う場面においてはワンアクションの差が勝敗に直結するシーンも珍しくはありませんからね。
トリガーロックのスイッチ。こちらは2段階から調整できます。
同時押し地獄からの開放『背面パッド』の活用
背面には好きなボタンを割り当てられる「背面パッド」を搭載しており、ボタンを割り振ることでボタンの同時押しが難しい場面でも素早い操作が可能になります!
『モンハン持ち』などの同時押しなどが難しいシーンでも、持ち方を変えることなくスムーズにボタンを押すことができるので、純正コンとの差別化はばっちりですね!
特に純正コントローラの場合だと背面パッドを搭載しているのが約2万円の「Eliteコントローラ」しか存在しないため、持ち心地をそのままに背面パッドを使いたい人にとってはベストバイになるんじゃないかな?
使い方は裏面の「PROGRAM」ボタンを長押しで『登録モード』に切り替えた後に、登録したいボタンを押して再び「PROGRAM」ボタンを押すことで登録できます。
背面パッドのボタン配置は、コントローラを持った際に自然と中指が触れる絶妙な配置となっており、無理な力を入れることなく自然なフォームで触れることができます。
この辺りは本当によく考えられていて、余った中指が自然と背面パッドに誘導されるので、ナチュラルに追加ボタンを使うことができるんですよね。
この辺りの使い勝手は、さすがはMicrosoftの認定品だなといった印象です!
純正コントローラ以上の機能性を誇る『3.5mmオーディオジャック』を完備
Spectra Infinityは、Xbox純正コントローラと同様に3.5mmイヤホンジャックに対応しており、お気に入りのイヤホンやヘッドセットを使うことができます。
純正コントローラと大きく違う点は、中央のレバーです。
このレバーを左右に倒すことで接続したイヤホンやヘッドセットの音量調整をすることが可能となっており、手元で瞬時に操作できるのは純正コンには無い機能です。
なお、音量はシステム音量ではなく個別音量となります。
さらに中央のレバーを押し込むことでマイクミュートを切り替えることができるため、急な親フラやプライベートな電話などに咄嗟に対応することが可能です。
細かくカスタマイズ可能な『ゲーミングLED』を搭載
これまで様々な画像を掲載してきたので既にお分かりかと思いますが、このコントローラにはゲーミング感を演出する上で欠かせないカスタマイズ可能なLEDが搭載されており、自由な配色や発光パターンで光らせることができます。
裏面にある「LEDS」のボタンを一度押すごとに点灯&消灯され、「LEDS」ボタンを長押しすることで編集モードに入ります。
- →を押すたびに編集できるブロックを変更(上部・中部・下部)
- ↑↓で明るさの変更。ABXYでそれぞれカラーの変更。
- ←で発光パターンを固定・ホタル光から選択できる。
- もう一度「LEDS」ボタンを長押しすると編集終了。
配色や発光パターンなど、光らせ方のカスタマイズ性はかなり高いです。
Razer製品で固めている方は、全体をグリーンに光らせて統一感を出すというのも面白いんじゃないでしょうか?
欠点はアナログスティックの滑り具合
唯一欠点を挙げるとするならば、アナログスティックがプラスチック素材なので純正コントローラーに比べてほんの少しだけ指が中心部から滑ります。
ただ、この辺りのコントローラーを検討している方はスティックフリークを装着している方が殆どだと思うので、あまり関係ないと言えば関係ないですけどね!
逆に言えば、それくらいしか気になる部分が出なかったという総合品質の高さがよく分かる製品だと思います。
純正コントローラの2/3の価格で買えてしまう驚愕っぷり
そしてここに来て気になるのがお値段だと思いますが、むしろこれが一番皆さんにお伝えしたいところ。
これだけ盛りだくさんの機能が揃ってさぞお高いんでしょうと思いきや、価格はなんと米国ドルで約39.99$。日本円で約4300円と純正コントローラの約2/3程度で購入できてしまうんです!
さすがは米国と言いますか、このクオリティで採算が取れるマーケティングが出来るのは、ゲーマー人口が多く大量生産に漕ぎ着けられる海外ならではですね。
日本だと絶対にこんな売り方は出来ないので、必然的に価格が上がってしまいますし…。
また、後継品として「Enhanced」というシリーズも販売されており、こちらはLEDや素材がコストカットされた廉価モデルで、お値段なんと約29.8$。
日本円で約3300円と純正コントローラの約半額という化け物っぷり…。
ただ、個人輸入になると輸送費に1000円以上や手数料が加算されるので若干割高にはなってしまうので、場合によっては日本のAmazonから並行輸入品を購入するという方法もあります。
それでも純正コントローラに比べると安く購入することができるので、この記事を読んで少しでも勝ちに拘りたいガチゲーマーの方は、是非一度チェックしてみることをお勧めします!
※並行輸入品は日本への配送料や手数料が入った金額なのでやや割高です。