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こんにちは!KOHAKUです!
PCゲームをする際に『Discord等でボイスチャットを繋ぎながら遊ぶ』というプレイスタイルは、今や一般的な遊び方としてスタンダード化されていますよね。
僕もゲームをする際には、大体フレンドさんとボイスチャットを繋ぎながら遊ぶ機会が多いのですが、そうなってくると避けては通れないのが音声周りのセッティングです。
当たり前ですが相手と通話をするには別途でマイクが必要になりますし、音を鮮明に聞くためのヘッドセット、ボイスチャットとゲーム音を制御するオーディオミキサー等も無くてはならない必須アイテムでしょう。
それに加えて最近ではゲーム実況などの生配信をしたい方も多いと思いますし、そうなってくると音声周りを整える為のガジェットというのは今や無くてはならない存在です。
そこで今回は、XLR端子とファンタム電源を搭載しながら、ゲーム音声やボイスチャットの音量バランスを自由に調整できるゲーミング特化のオーディオミキサー「GO XLR MINI」をご紹介したいと思います!
外観や付属品をチェック!
ゲーム配信やボイスチャットに特化したゲーミングミキサー!
「GO XLR MINI」は、一言で言ってしまえばゲーム音やボイスチャット音声などのマルチ音源を直感的に操作できるゲーミングミキサーです。
それぞれの音量バランスをフェーダーで簡単に操作できるのはもちろんのこと、その名の通り高音質なマイクに使用される「XLR端子」も搭載しているため、ダイナミックマイクや「ファンタム電源」が必要なコンデンサーマイクも使用可能!
通常「ミックスアンプ」を始めとするゲーミングアンプには、ファンタム電源はおろか高音質なマイクによく使用される「XLR端子」も搭載されてはおらず、少しでもマイク音質にこだわりながらゲーミングアンプを使いたい方にとっては、この「GO XLR MINI」は最適なゲーミングミキサーだと言っても差し支えないでしょう。
少なくとも僕はベタ惚れしました(笑)
XLR端子とファンタム電源を搭載したガジェットで言えば多くの人が「オーディオインターフェース」を思い浮かべると思いますが、ボイチャとゲームの用途に限って言えばたとえ定評のある「YAMAHA AG03」であっても結構微妙だったりしますからね…。
少なくとも僕は『ボイチャとゲーム音声の調整ができて、コンデンサーマイクが使えるミキサー』を探していたので、この製品はまさに僕が探し求めていたものでした!
搭載されている各種機能
「GO XLR MINI」には、マイクEQやノイズキャンセリング機能を始めとした、配信やボイスチャット時に役立つ便利な機能が多数搭載されています。
ここでは、それらの機能を箇条書きにまとめてみましたのでご紹介しておきましょう。
- +48Vのファンタム電源を搭載。XLR端子に接続する「コンデンサーマイク」等が使用可能。
- マイク音声,チャット音声,システム音声,LINE OUT音声などをスライダーで調整可能。
- 3.5mmオーディオジャック搭載で通常のヘッドセットも使用可能
- マイクの雑音を消す「ノイズキャンセリング機能」
- 音量バランスを均等化できる「コンプレッサー機能」
- マイクの音質を弄る「イコライザー機能」
- 自分のマイク音声を聞くことができる「サイドトーン機能」
- 咄嗟のときでも安心「ビープ音(P音)」の挿入
- 全体の「マイクミュート機能」音声チャンネルの「個別ミュート機能」
- ゲームを盛り上げる「LEDライティングの調整」と「発光パターンの調整」
ざっと羅列するだけでもこれだけの機能が搭載されており、如何にこの「GO XLR MINI」が多機能なのかが分かると思います!
個人的に使いやすいと思ったのが、フェーダーを使ってマイク音声・ボイスチャット音声・ゲーム音声を自由に調整できることに加えて、同時に外部スピーカーを「LINE OUT」に繋いでおけば同時に調整できる点です。
僕はいわゆるサウンドバーをモニター上に設置しているのですが、これらの外部スピーカーまで手元にラクラク制御できるのは最高でしたね。いちいちオーディオプリセットを変更する手間が省けるだけで作業効率がMAXです!
また、それぞれの音声チャンネルは個別にミュートができるので、配信に載せたくない音声だけカットしたりスピーカーのみ音をシャットアウトしたりと、使い方次第で音声周りをスマートに取り扱えるようになります。
あとは、配信中に熱が入ってしまいキツイ言葉が出そうになった際には、ビープ音(P音)を手元で簡単に流せるボタンが付いているので僕らの人権をしっかりガード!
こういった配信向けの機能が入っているのは地味に嬉しいポイントですね!
追加されるオーディオソース
再生デバイスには「Chat,Game,Music,Sample,System」の5ch。録音デバイスには「Broadcast Stream Mix,Sample,マイク」の3chが追加され、それぞれ自由に再生&入力するソースを選ぶことが可能です。
例えば、ChatフェーダーでDiscordのボイスチャットの音量を制御したい場合は、Discordの設定の出力デバイスにChatの音声ソースを割り当てることで出来るようになります。
このように、使いたいアプリに合わせて音声ソースを設定することで、自分好みの音源をフェーダーで操作できる…というわけです。
専用アプリ「GoXLR App」から細かい設定が可能!
「GO XLR MINI」には専用のアプリが公式から用意されており、アプリを通してマイクや音声出力に関して細かく弄ることができます。
接続が完了したら、まずは公式サイトからドライバーと専用アプリをダウンロードしてきましょう。
ドライバー&アプリのダウンロード先:https://www.tc-helicon.com/downloads.html
アプリを開いた画面がこちら
「MIC」タブでは、マイクソースの選択やノイズキャンセリング,マイクEQ,コンプレッサー等の設定が可能です。
ノイズキャンセリング機能に関しては、入力時に低い音をカットするだけの簡易的なものなのでマイクに音が入っているときには雑音もそのまま乗ってしまいます。残念ながらこちらは別途で「RTX BroadCast」等のアプリでノイズカットしたほうが綺麗に聞こえるでしょう。
コンプレッサーは音量の低い音を持ち上げて、逆に高すぎる音を抑えて聞きやすく整えてくれる機能です。こちらもあまり上げすぎるとホワイトノイズが目立ってしまうので、個人的には軽く掛ける程度がオススメです。
「MIXER」タブでは、各チャンネルの音源ソースの割振りやミュートボタンの挙動、ヘッドホン使用時の音量や自分の声を聞くためのサイドトーン機能の設定が可能です。
僕の場合はチャンネル3を「LINE OUT」に設定することで、フェーダーを操作した際に外部スピーカーの音量を操作できるようにしています。
この辺りは個人で環境が違うと思いますので、自分にあった設定を探してみて下さい。
「サイドトーン機能」を使用すると、マイク入力時に自分の声を聞くことができます。
ただ、こちらはなぜか最小音量が50%に設定されており、無効化することはできませんでした…。
50%にするとほぼ聞こえなくはなりますが、完全に0%にしたい方にとってはちょっと微妙かもしれませんね。
「LIGHTING」タブでは、その名の通り本体のLEDライトを制御することが可能です。
フェーダーゲージのLEDはもちろんのこと、ロゴやミュートボタン周りまで全てのボタンがRGBライティングに対応しているので、自分好みに光らせることができます。
光らせ方も色の固定だけでなくアニメーションで流れるように設定したりと、従来のミキサーの地味でパッとしない印象を見事に払拭してくれました。
こういったミキサーは胴体が大きくどうしても野暮ったい印象になりがちですが、「GO XLR MINI」はかなり未来的な印象を持ちましたね!
なお、設定の最後には必ず「保存」をしておかないと、一度でもアプリを落としてしまうとせっかく設定した情報がすべて飛んでしまうのでご注意ください。
これはちょっと気になると思った点
最後に「GO XLR MINI」を使っていて気になった点がいくつかありましたので記載しておきます。
まず、ピアノブラックでテカテカの表面ですが、案の定指紋が目立ちまくって常に拭き取っておかないと汚く見えてしまうのが難点。
光沢質の表面ってものによってはチープにも見えてしまうので、無難にマット調にしたほうが絶対いいと思ってる過激派なんですけど、どうなんでしょうね?
そしてもう一点。
これは他のレビュアーの方も書いているのですが、モニタリング用の音声チャンネルが別々ではなく統合されているため、OBSで配信する際に配信用の音声とミラーリングされた音声を別々に管理することができないみたいです。
録画のように複数の音声ソースを選択できる場合は問題ありませんが、配信に乗せる音源が一つしか選択できない場合では基本的には自分で聞いている音量バランスがそのまま配信に乗るみたいですね。
「別に配信なんてしないよー」という方なら最高のゲーミングミキサーだと思うのですが、生放送をやる方はこのデメリットをどう捉えるかが購入ポイントになると思います。
まとめ
以上、今回はゲーミング用途に特化したミキサー「GO XLR MINI」を使ってみてのレビューをお伝えしてきました。
生放送用のミキサーとしては少々デメリットもありましたが、今までゲーミングアンプを使ってきたけど、XLR端子を使ってコンデンサーマイク等の高音質なマイクも使いたいという方にはかなり魅力的な製品だと思います!
とにかく他の製品と比べても多機能で、一通りやりたいことは全て熟してくれるポテンシャルを秘めたミキサーであることは間違いないので、気になった方は是非一度チェックしてみてください。
個人的にはゲーム配信は録画で軽くやる程度ですし、普段フレンドさんとゲームをやるだけのケースが9割なので、めちゃくちゃ使いやすくて買ってよかった物ランキング上位に食い込む製品だと感じています。
ゲーミングアンプに物足りないと感じている方はマジで一度使ってみてください。
きっと新しい世界が見えてくるはずです!