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こんにちは、KOHAKUです。
皆さんはAmazonプライムセールは何を買いましたか?
僕はタイトルの通り、通常価格から3000円も値引きされていた「Razer BlackShark V2」を購入しました!
RazerのヘッドセットってAmazonのセールとしてはよく見かけると思うのですが、実はよくセールになっているのは「Kraken」という比較的低価格のシリーズで、ミドルエンド帯にあたる「BlackShark」シリーズがセール対象になるのってかなり珍しいんですよね。
しかも今回は一万円を切る大特価!そりゃあもう脳死でぽちぽちしちゃうってものですよ!
というわけで、今回はRazerのゲーミングヘッドセット『BlackShark V2』の詳細レビューをしていきたいと思います!
- ゲームに最適化されたTHX搭載の「USBサウンドカード」が付属
- 従来のRazerの常識を覆す、高音域までしっかり鳴ってくれる絶妙なサウンド
- 足音がハッキリと聞き取れるFPSゲーマー向けの音質
- 超軽量の260gで側圧も少ない
- 密閉型で周囲の音をかなり遮断してくれる
外観や付属品をチェック!
今回レビューする「BlackShark V2」は、ヘッドセットとUSBサウンドカードが同梱されているバンドルパックとなっており、かなり豪華な内容となっています。
ちなみに、サウンドカードが付属されていないモデルは BlackShark V2Xであり、V2とは別物です。
V2Xはドライバーにチタンコーティングがされていなかったりサウンドカードが付属されていなかったりと、金額差が3000円しかない割には下位互換の部分が大きいので、通常であればサウンドカード付属のV2を買ったほうがお得感だと思います。
内容物を見ていきましょう。
付属品は「マイク,USBサウンドカード,クイックスタートガイド,ポーチ」
ポーチは薄い繊維質のもので、Razerのロゴマークもない無い簡素なものでした。
マイクは脱着式で不要なときは取り外しができるようですね。
ヘッドセット本体はブラックベースの引き締まったデザインで、スライダー調整は針金のような細い金属にヘッドバンドは合皮とメッシュの二層構造になっています。
ハウジングの外側のRazerのロゴは緑にプリントされているだけで光ったりはしません。
イヤーパッドはサラサラした手触りが気持ちいい、通気性に優れたスポーツメッシュを採用しています。
後記しますが、実は結構蒸れるので扱いはやや難しいかもしれません。
マイクミュートは本体のボタンを押す仕組みのようですね。
また、オーディオケーブルは本体と一体型になっており、リケーブル仕様ではありません。
L側のハウジングには音量調整ダイヤルが付いています。
ダイヤルはシステム音量とは別体で個別で調整できるようになっています。
本体上部にはRazerのロゴが刻印されていて高級感があります。
全体を通して安っぽ印象は全く無いですね!
APEX LEGENDSが簡単になる…!?
使用感を詳しく見ていく前に、まずはこちらをご覧ください。
これはBlackShark V2の公式ページに載っていた画像なんですけど、APEX Legendsのシニアオーディオディレクターがこんなことを言っています。
『このヘッドセットとTHXスペシャルオーディオ(サウンドカード)を使うと、敵を追跡しやすく複雑な銃撃戦もより簡単に対応できるようになります』
THXというのは、BlackSharkV2とセットで販売されているUSBサウンドカードの機能ですね。
これ、何が凄いってAPEXの公式ディレクターがAPEX LEGENDSが簡単になるって公言しちゃってるんですよね。
APEX LEGENDS公式が『ゲームが簡単になる』ってハードウェアチートのようなことを言ってるってなかなかに前代未聞だと思うんですけど、ゲームディレクターの方がそれほどまでに絶賛するほど、音を拾いやすく定位感に優れたヘッドセットであると言う証なのです…!
ゲームに最適化されたHTX 7.1chに対応したUSBサウンドカードが付いてくる!
で、その噂のTHXが搭載されたサウンドカードというのがコイツ。
THX機能を使うことで足音などのゲーム内の効果音を聴きやすくする効果があり、特にFPSゲームでは音の聞き逃しを少なくするのにかなり効果的です。
また、このサウンドカードは7.1chのサラウンドにも対応しており、方位性が高く敵の位置を正確に知ることが可能です。
BlackShark V2に付属されているUSBサウンドカードの特徴は以下の通りです。
- 音楽モード,映画モード,ゲームモード,THXモードの四種類から音質を選べる
- 音の正規化(ノーマライズ)を搭載
- 低音ブースト,シャープネス機能を搭載
- 16kHz~31Hzを10バンドのカスタムEQで設定可能
- マイクブースト,ボイスゲート機能を搭載
- マイクを配信向け,通話向けにカスタマイズ可能
- サイドトーンに対応
見てもらえば分かる通り、このサウンドカードだけでも盛り沢山の内容となっており、別で買ったら数千円はするであろうクオリティに仕上がっています。
内容としてはヘッドホンを好みの音質に調整できるのはもちろんのこと、マイクに関しても配信向けの設定からDiscordのような個人通話用のカスタマイズなどを細かく調整可能で、他にもブースト機能やボイスゲート、サイドトーンまでしっかり対応しています。
これが、BlackShark V2に付属されているというのですから、本当に驚きを隠せません…。
これらのサウンド設定は、すべてRazer Synapseを経由して行います。
THXやゲームモードの設定はデフォルトではオートに設定されていますが、手動でゲームタイトル毎に決めることもできます。
個人的には音の正規化(ノーマライズ)機能が入っているのもポイントですね!
ノーマライズ機能が入っていると、遠くで聴こえる物音も強調して聞こえてくるので索敵の際にかなり重宝してくれます。
代わりに敵との距離が曖昧になりがちになりますが、気付かないよりは全然いいですからね…!
EQに関してはベースとなる音源から16kHz~31Hzの間で細かく(10バンド)設定できるので、音質に拘っている方にとっても満足できる仕様になっていると思います。
RazerがRazerを覆したクリア感のある明瞭な音質!
さぁ、今回のレビューで一番伝えたい項目がやってきました!
今までRazerのヘッドセットを使ってきた人なら分かると思いますが、Kraken然りこの価格帯のヘッドセットだとどうしても低音域が強調されがちなのがRazerサウンドの特徴でしたが、BlackShark V2では『RazerがRazerの常識を覆した』とも言えるクリア感のある中高音域が特徴的となっています!
キレのある高音域とアタックの強さにより足音はしっかりと聞こえてきますし、明瞭感のあるハイクオリティなサウンドは、音楽用やモニター用としても十分実用できる仕上がりになっていますよ!
音場はやや広めですが定位感は良好で、閉鎖感も少なく長時間使っていても聴き疲れしないのも個人的には嬉しいですね。
「これを使えばキルレが上がる!」とまでは言いませんが、少なくとも音を聞き逃して物陰から撃たれるという事故はほぼ無くなりました。
映画の世界ではサメ映画はいわゆる三流モノが多いですが、このガジェット海に潜む黒いサメは、一流すらも食いちぎる…。そんな暴君と言っても過言ではありませんよ!
配信者にも嬉しい「イケボ」になれるマイク!
マイク音質については、数あるヘッドセットの中でもかなり良い部類に入ると思います。
前提として、ヘッドセットのマイクはどの製品も似たりよったりというか、コンデンサーマイク等と比べるとお世辞にも音質が良いとは言えないものばかりですが、BlackShark V2は付属のサウンドカードがいい仕事をしてくれていますね。
特にマイクEQを「ブロードキャスト」に設定すると、手軽に実況者のような芯の通る声色に調整することができます。
もちろんコンデンサーマイクと比較すると違いが分かりますが、「VCでちょっとだけイケボになりたい」というのであれば、かなり手軽にいい声になれるサウンドカードとヘッドセットという印象です!
軽量で快適な装着感!
BlackShark V2の本体重量はかなり軽量で、一般的なヘッドセットの重量の約2/3の260gとなっています。
これはもう手に取っただけで分かりました。めっちゃ軽いんですよマジで!
軽さの一番の理由は調整スライダー細さでしょう。剛性を確保しつつ軽量化を図るというのは相当難しいのだと思いますが、この軽さによって長時間使っても頭頂部が痛くならない工夫がされているようですね。
実際、4時間ほど連続で使用してみても頭頂部が痛くなるということは全くありませんでした。
左右からの側圧も殆どないので、ギュッと締め付けられるような頭痛に悩まされることも全くありませんし、密閉率の高いイヤーパッドのおかげで外部の雑音をかなりシャットアウトしてくれます。
ゲームはもちろんのこと、作業に集中したいときにもしっかり使えるのも嬉しいポイントですね!
BlackShark V2の残念ポイント!
個人的にはかなり評価点の高いBlackShark V2ですが、いくつか使っていて気になる点もありましたのでお伝えしたいと思います。
イヤーパッドが蒸れる
まず始めにきになったのが、耳周りの蒸れ具合です。
このヘッドセットは密閉型で遮音性が高いことが大きく評価されるポイントだと思いますが、その密閉感の高さが仇となって、装着しているとだんだん耳周りが暑くなって蒸れてきます。
イヤーマフは、一応スポーツメッシュにはなっていますが、普通に蒸れます。
実際に使ってみるとメッシュ効果は薄く、あまり効果があるとは思えませんでした。
ケーブル断線の対策がされていない
そしてもう一点が、ケーブルが本体と一体型になっていてリケーブル仕様になっていないこと。
何かの拍子にケーブルを引っ掛けてしまってそのまま引っ張ってしまうと、根本から一気に断線する可能性があります。
このタイプのケーブルは断線してしまうと換えが効かないので、取り扱いには慎重を期す必要がありそうです。
他社と比較してみても、この価格帯のヘッドセットでケーブルが一体型になっているのはあまり無いので、これは素直に残念ポイントですね…。
スライダーがゆるゆるになるのは初期不良の可能性が高い
他の方のレビューを見ていると、スライダーがゆるゆるでヘッドバンドを固定しておくことが出来ないとの意見も見られましたが、僕の購入したものは特にそういった感じでもなくしっかり固定できていました。
そういった事例は個体差というよりは製品として正常に機能していない状態なので、恐らく初期不良になると思います。
レビュー欄に★1を付ける前に、まずはメーカーサポートに問い合わせてみましょう。
まとめ
今回はRazerのミドルエンド帯に位置するゲーミングヘッドセット『BlackShark V2』をレビューしてきました。
最後に要点をおさらいしておきましょう!
- いい意味でRazerらしくない、明瞭感のあるサウンド!
- THX機能を使うとかなり足音が聞き取りやすくなる!
- キルレが上がるかは微妙だが、背後を取られる事故は確実に減る!
- 密閉感が高く、周囲の雑音を確実に遮断してくれる!
- 260gと軽量で側圧も低め。長時間使っていても頭が痛くならないし疲れにくい!
- マイク音質が良い!少しだけイケボになれる!
- 密閉感があり蒸れる!
- リケーブルできないから断線したらマジで終わり!
総評としては、Razer BlackShark V2は、FPSゲームにかなり強く再生音域が広いことから作業用にも十分使えるトータルバランスの優れたヘッドセットです!
もちろん人それぞれ好みの部分はあると思いますが、個人的には今年で一番の『当たり』だと感じましたね。
YouTubeでオススメのヘッドセットを無限に漁りながら何を買おうか小一時間悩むくらいなら、何も考えずBlackShark V2を買っておけばまず間違いありません。
だって、音のプロフェッショナルであるAPEXのオーディオディレクターのお墨付きですもの。
ぶっちゃけ、その辺のレビューを見るよりも説得力があるでしょ?w
ただでさえヘッドセットとしてのスペックが高いのに、おまけでめちゃくちゃ多機能かつ音質を補強してくれるUSBサウンドカードまでセットで付いてきますし、その辺のオーディオデバイスは軒並み蹴散らすくらいのポテンシャルは十分に秘めていますからね…。
それが一万円で買えちゃうって言うんですから、コスパで言うとめちゃくちゃ高いですよ!
僕のメインのヘッドセットももっぱらコレになりましたw
もし、Amazonでセールになっていたら有無を言わず買っちゃって大丈夫な、超安牌なヘッドセットだと断言しておきますよ!